こんにちは、思考の種です。
トイレ大作戦は部活やクラブ活動で時間のなかった僕が、勉強する時間がたっぷりある優秀な人たちに「楽に」英語力で打ち勝つために編み出したとっておきの方法です。
これが本当に効果があった。さらに、英語のみならず、古文や、普通の暗記科目にも応用が効きます。
はじめは定期テストで打ち勝つために思いついた(もしくはどこかで目にした)のですが、定期テストだけでなく、受験勉強、資格試験でも十分に役立ちました。
ちなみに大学で勉強している今でも、この勉強法は続けています。
トイレ大作戦とはなんぞや
それは、トイレの壁に印刷した英文を貼っておくこと。
そしてトイレに行くたびに必ず音読すること。
これだけです。
「楽」
この方法は本当に「楽に」成果が出ます。
英語の定期テストは、テスト1週間前から1度も机に座って勉強することなく、80、90点代を連発し、学年でも常にトップを取れました。(もちろん学校によって学力格差はあるし、ある高校の中での成績なんてほとんど意味がないことはわかっています。あくまで1つの指標として捉えてください。)
こんないい勉強法は、みんなやってるに違いない!と思い、高校生の時に周りの友達に聞いて回ってみたのですが、
びっくりするくらい誰もやっていなかった。
もちろんこのことから、この記事を読んでくれているみなさんが「この勉強法」をしていないだろうと決めてかかるのは早とちりだし、ひとはそれぞれ好みのやり方も違うから、ある個人がうまくいった勉強法を他人に押し付けることはよくないこともわかっています。
だから、基本的に僕が後輩や、塾の生徒さんに勉強法や参考書を進めるときには、「僕はすごくやってよかったよ。自分に合うか、必要かどうかは自分で批判的に考えてね。」としか言いません。
もちろん、これは責任を逃れている感もあるので、僕が教材を選んで全面的にサポートする家庭教師の生徒さんには、必須教材として参考書を指定する場合はあります。
でも、この勉強法は、全英語学習者にぜひやってみてほしい。きっと、役に立つに違いありません。
受験勉強でいい結果を残すには、所詮量をこなすしかない。これは紛れもない事実です。
一方で、部活や習い事、課外活動といった、さまざまな活動にも積極的に参加して、なかなか勉強時間を確保できないひとがたくさんいることも事実でしょう。
量をこなさねばならないが、その時間がない。そんな板挟みな状態を、仕組みと習慣を作り出すことで解決するのが、今回紹介する、名付けてトイレ大作戦です。
「楽」さの種類
え、これだけ??なんか怪しい。。
これだけ前置きで「楽さ」を強調していると、怪しいインチキだと思われてしまうと思いますし、実際この文章を僕が読んでもそう思うと思います。
例えば、聞き流すだけで、みるみる聞こえるようになる〜〜 とか、毎日5分で英語がペラペラに!みたいなのは基本インチキです。
やはり、勉強にはある程度の「量」をこなすことが必須ですし、仮にそんな方法があれば、日本人がみんな英語が「ペラペラ」です。
ある程度の「負荷」をかけないと何事も成長しません。
では、どこで「楽」をするのか。
それは、仕組みと習慣(当たり前のレベル)です。
あらかじめ仕組みと習慣を整えてしまって、
これを楽と捉えることができるか否か。
実際に勉強はしているんだけど、その勉強するということに対するハードルが低いと楽なんです。
メリット
勉強するハードルが下がる(なくなる)
トイレ大作戦のメリットは、勉強のハードルがグッと下がること。それにより、自ずと学習量が担保できることです。
詳しく解説していきます。
普段なら、
というステップが必要で、特にstep3の、教材を開いて、机に向かうことって、結構大変だと思います。
人間にもいわゆる慣性の法則が働いていて、今ある状況を変えることって、エネルギーが必要なんです。
逆に、作業興奮といって、1度勉強なりなんなりを始めさえすれば、段々とノリに乗ってくるということもあります。
当たり前ですが、勉強をするには、初めのハードルが低ければ低いほど良いんです。
トイレ大作戦は、いわば帰国子女が英語を習得することを応用したものです。
帰国子女が英語を話せるのは、毎日英語に触れていたからですよね??
そこには「勉強」という概念はありません。
つまり、英語を学ぶことに対するハードルが普通の日本人と比べて、めちゃくちゃ低いんです。
他には、高学歴の親に生まれた子供にも当てはまります。
高学歴の親のもとにうまれた子供は高学歴になる確率は高いです。(教育格差 松岡亮二より)
それには文化資本、経済的事情などさまざまな要因がありますが、理由の一つとしてあげることができるのが、親との日常的な会話で子供の知識や言葉が豊かになっていく。ということです。
親が普通に抽象的な語彙や難しい話題について話していると、子供にとってはそれが当たり前なのだから子供はどんどん知識を吸収していきます。
この場合も、高学歴の親のもとにうまれた子供にとっては勉強に対するハードルが低い(傾向にある)ことがわかると思います。
この、勉強に対するハードルが低いという状況をなかば強制的に作り出すのがトイレ大作戦の魅力です。
反復学習が仕組みで可能になる
ところで、
今、この記事を読んでくれている人が生物である限り、生理現象は避けられず、トイレに1日に何回も行くことになるでしょう。
ということは、上に述べた3つのステップはどれも踏む必要がなくて、トイレに行き、目に入った英文を音読するだけになり、勉強をするためのハードルがグッと下がります。
当たり前ですが、トイレに行ったときに、英文を実際に読まなければ何の意味もありません。トイレ=英文を音読するところ と認識してください
20〜50代男性の平均回数は6.8回とされています。もちろん10代の方や、女性の方はもう少し多かったり少なかったりするでしょうが、もちろん個人差がありますから大体は同じくらいだとして良いでしょう。
ただ、学校や予備校などで生活していると、毎回家のトイレを使用するというわけにはいかないでしょうから、仮に、朝起きて1回、夜家に帰ってきて2回目、夜寝る前に3回目の合計3回だとします。
ある英文を1日に3回読むと仮定して、それを1週間=7日間続けると、21回、仮に2週間続けると42回もひとつの英文を繰り返し読んだことになります。
有名なエビングハウスの忘却曲線の話に代表されるように、人間は定期的になんども反復することで記憶を定着させていきます。
トイレは定期的になんども訪れるので、記憶や学習にはぴったりなのです。
もうこの文章から学べるところはない!と自信を持って言えるようになってきたら(だいたいでいいので、主観的に決めてください)、新しい文章に変えてください。
こちらの、英語長文を得意にする考え方の記事でも詳しく書きましたが、英語長文をすらすら読めるようにするには、多読と徹底的な復習が必要で、特になんども同じ文章を読んで文章をまるまる覚えてしまうことがとても大事になってきます。
学校の定期テストででる英文や志望校や資格試験の過去問、あるいは古文や英単語、社会や理科の知識などもおすすめです。
デメリット
デメリットとしては、他人が家にくる場合にちょっと説明がいることと、始めに英文を印刷する必要があるくらいではないでしょうか。
本当にそれだけです。やらない理由がありません。
逆に、1度印刷さえしてしまえば、あとは本当に楽です。
トイレや洗面所に行くときには、必ず英文を読むということを習慣=当たり前にして、あとは日常生活をおくるだけ。
仕組みで学びを効率化しているので、学習効果があるにもかかわらず、本当に楽に勉強できます。
まとめ
トイレ大作戦とは、人間なら誰もが毎日使用するであろう、トイレや洗面所に印刷した英文や暗記したい単語などを貼っておいて、トイレや洗面所を利用したら必ずそれを音読するなりして、数日にかけて何度も、本当に全部覚えてしまうくらいまで読み、慣れ親しむことで英語の力をつけることです。
そのためにしなければならない、仕組み作りは、
- 英文を印刷して、トイレなどの壁に貼ること
- トイレ等を利用する度に、必ず音読するように心がけ、実行すること
- あとは、普通に日常生活を送っていれば、自ずとその英文は自分のものになります。
これだけ。
さあ、今すぐ学校の教材や過去問で1度といた英文を印刷して、トイレの壁に貼りにいきましょう!
トイレを活用しないなんて、本当にもったいない
紙を貼ったときに、1回目の学習がもう始まっていることを忘れずに!
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