こんにちは、思考の種です。
ねえ、受験生におすすめの英語長文の参考書ってない??
たくさんある参考書・問題集のなかから、心の底からおすすめできるものが1つだけあります!!
今回は、僕が英語の参考書のなかで、心の底からおすすめできるものを紹介します。
これ、僕が受験生の時に使っていたのですが、冗談抜きに素晴らしいです。
この2冊を徹底的にやりこんだこともあって、京大模試で118点、難化した京大本番でも109点をとることができました。
レベル感は高めですが、国公立や早慶を目指している受験生は絶対にやっておいた方が良いと断言できます。
それくらいおすすめ。
それは、
登木健司 難関大英語長文講義の実況中継です。
本当に最強だと思います。
良さを一言で表すなら、英文を読む際のアタマの動かし方、知識がこれでもかというほどに詰め込まれているということ。
まるで有名講師の現代文の授業をうけているような、そんな気にさせられます。
実際に現代文に関連するテーマの解説がなされているものもあります。
英語と現代文、教養と背景知識が絡み合った参考書です。
受験生じゃなくてもおすすめしたいレベル。
もしこの記事を読んでくださっている方が大人の英語学習者で、reading セクションを伸ばそうとしているのなら、ぜひ手にとってみてください。
受験用参考書ですが、その内容は受験にとどまらず英語力、ひいては日本語力にも影響を及ぼします
1が私立向け、2が国公立向けですが、やることが大きく変わるわけではないので、1から読み進めるのがおすすめ。
国公立志望で、私立の受験も考えている受験生は、下手に私立大学の赤本で過去問を解きまくるより、この本をなんども繰り返し反復学習した方がいいと思います。
東大・京大をはじめとする国公立大学を目指している方は1・2の2冊とも、早慶やMARCH、関関同立をはじめとする難関私立大学を目指している受験生は1は必ずやって欲しいです。
基本スペックと筆者がここまでおすすめする理由!!
以下、登木健司 難関大英語長文講義の実況中継からの引用です。
河合塾の超人気講師 登木健司(とき けんじ)先生による『英語長文講義の実況中継』が登場です!!
【早慶上智 関関同立 MARCHレベル】
頻出テーマを押さえ、英文の意味をウラのウラまで読み込み、長文の展開を予測する革命的読解法!!本書は、「入試の制限時間内に正確に長文が読めるようになりたい」「難関大学で出題される、哲学・思想などを扱った、抽象度の高い、難しい英文を読めるようになりたい」という人のためのものです。
【学習の進め方】
まず「別冊」の問題に取り組んでください。短い問題は10分程度、長い問題は30分程度で設問に答えましょう。そのあと、時間無制限で、設問以外の箇所も、参考書や辞書を調べながら、じっくり読み込む作業を行ってください。このように2段階で予習を行ったあと、本文の解説講義を読み始めましょう。●難関大学で出題された英文に、これ以上ないくらいに詳細な文構造(品詞分解)の解説をいれてあります。
●難単語も含め、ほぼすべての重要単語に、語句リスト(Word Check)を付けました。【本書の特色】
(1)本書には、難関大入試突破のための長文読解法が凝縮された、別冊「読解公式のまとめ」が付いています。取り外していつも参照するようにしてください。すべての解説講義が終わったあとも、何度も読み返してください。(2)「読解の思考回路」というコーナーでは、難関大の長文を攻略するために必要な「アタマの働かせ方」について解説しています。無計画な丸暗記だけでは、難関大合格は困難です。どういった考え方をすれば戦略上有利になるのか、わかりやすく講義しています。
(3)「早慶上智ワード[フレーズ]」では、難関大の設問に直結し、長文の内容展開を予測するカギとなる重要語句が整理されています。これまでの参考書や単語集にはない、まったく新しいアプローチです。
(4)「現代文・小論文的アプローチ」では、河合塾現代文科講師の安達雄大(あだち ゆうた)先生に、収録された英文と密接に関連するテーマ・内容を、現代文や小論文の視点から解説してもらいました。英文の内容面での深い理解に到達できるはずです。
河合塾の超人気講師・登木先生のメソッドは、難関大突破の切り札となる、革命的読解法です。抽象度の高い、難しい内容の文章でも読めるようになります。さらに、文構造のギモンを一切残さない全英文の詳細な構造図解を見ながら、ネイティヴによる音声(無料ダウンロード)を聴き、徹底的に音読を行えば効果倍増!
皆さんに真の自信を与えてくれるはずです。出版社からのコメント
河合塾の超人気講師 登木健司(とき けんじ)先生による『英語長文講義の実況中継』が登場です!!
【早慶上智 関関同立 MARCHレベル】
頻出テーマを押さえ、英文の意味をウラのウラまで読み込み、長文の展開を予測する革命的読解法!!【本書の特色】
(1)難関大頻出テーマを徹底講義 → 本番で断然優位に立つ!
(2)一文ずつ完璧に品詞分解 → 文構造の疑問が一切残らない!
(3)黄金の「読解公式」 → 長文1題で10題分の知識量を獲得!
(4)先の展開を予測しながら読む → 速読力アップに直結!
(5)気鋭の現代文講師とのコラボ → 背景知識まで深く探究!
1の私大編の基礎的スペックはこんな感じ。
- 作者::登木健司
- 出版社: 語学春秋社(実況中継シリーズで有名な出版社)
- 発売日::2017/10/24(最近)
- ページ数:524ページ(参考書の中では分厚い)
ページ数はかなり多いですが、その分丁寧な解説になっています。
僕はiPadで利用していました。iPadは本当に便利なので、また別記事で紹介しようと思います。
問題は全部で11題採用されています。
- 青山学院大学 経済学部
- 早稲田大学 社会科学部
- 早稲田大学 社会科学部
- 早稲田大学 法学部
- 京都大学
- 京都大学
- 早稲田大学 文化構想学部
- 慶應義塾大学 文学部
- 早稲田大学 理工学部
- 慶應義塾大学 環境情報学部
- 学習院大学 理学部
特におすすめできるポイントをここでは3つだけあげてみます。
1 選定された良問のセンス
1文から10題分の学習効果が得られる、そんな良文が選び抜かれています。
早稲田、京大、東大、阪大など難関大学の問題から、他の英文や試験にも頻出で汎用性のあるテーマが採用されています。
あ、ここ実況中継でやったところだっ!!っていう進研ゼミ状態がまじで起こります。
そのためにはしっかり理解して何度も復習することが肝心ですが。。
現代文でもよく見られる「一般論と筆者の主張」の対比、京大で頻出の「中心と周縁」の二項対立、「現代文明への批判」など、本当にエッセンスのつまったテーマが選ばれており、著者の解説や、現代文講師の解説などが盛りだくさんです。
背景知識が得られることも重要なポイント!
科学と宗教の関係性や、科学に対する捉え方、客観と主観の分類など、日常生活を送っていくうえでも重要な教養が学べます。
東大・京大などの難関大学では、単にお勉強をしてきた学生よりも、たくさんの本を読み、教養を涵養してきた学生を求めています。
2 読み方、頭の動かし方を学べる 読解公式
巻末には「読解公式」という形で英文の読み方やルール、文法的な事柄や読み方のコツまでがまとめられています。
これが本当に優秀。
単に過去問を解いているだけでは得ることができないような、頭の動かし方が学べます。
これはテクニックのようなものではなく、むしろ英文の構造や情報の流れ、語彙に対する本質的な理解から導かれる自然なものです。
決して本文を読まないで選択肢から解答を絞る!!みたいなものではないです。
「所有格+own」は「独自性・特殊性・対比」を表します。
He has his own ideal.
という文章では、彼独自の思想、彼の他の人とは異なる思想というように、「独自性・特殊性・対比」を強調されるために「所有格+own」が用いられています。
その後の展開では、「普遍」vs「特殊」の対立構造になることが多いです。
例えば、よくあるダーウィニズムの文章で、当時の多くの聖書を信じる人たちは○○だと信じ込んでいた。しかし、ダーウィン彼自身は、彼独自の思想を有しており〜〜 みたいな展開が代表例です。
「own」は特殊性を表す語彙として頻出で、でてくる度に、「あっ、これは、「普遍」vs「特殊」の対立構造になっているのではないか」と予測して読めるようになればかなり優秀です。
仮にその予想が外れていたとしても、「予測→修正」のプロセスを踏んで読んでいけば、積極的に英文を読むことができ速読につながります。
他にも、抽象と具体の把握、同型反復(言い換え)の把握など、内容がてんこ盛りです。
ちなみに、全ての文章に対して構文がとられていて、わからないところが一つもないように作られている点も優れたポイントです。
3 語彙に対する解説が秀逸
語彙の細かなニュアンスや、語源、英英辞典から得られる知識、表現に隠された筆者のキモチなど、一語からそこまでわかるのか!!とツッコミたくなるほど詳しい説明がなされています。
単語の訳ではなく、その「働き」に着目せよ。というのは2冊通してずっと繰り返し主張されています。
なんの変哲もない単語で、他の参考書だとスルーされてしまうかもしれませんが、この本ではそんなことはありません。
「provide」は、常にプラスのイメージを持つ単語です。
意味は、「単に与える、提供する」ではなく、「有用なもの、プラスイメージのものを与える」です。
読解時には「provide」を見た瞬間に、その目的語は常にプラスイメージのものが来ることを予測・確認します。
英作文においては、provideは、マイナスイメージのものには使うことができないと認識していれば、不要な減点を免れることができます。
これは単なる一例ですが、このようにひとつひとつの単語に詳しい解説がなされており、読解のみならず、英作文にも活かすことができます。
単語の働きに着目すると、文章の展開が予測して読めるようになり、速読力が上がるのです!
対象
どんな人に向いている問題集なの??
基本的には、難関国公立受験生や、難関私大受験生むけです。共通テストでは8割9割以上はほしいところですね。
英語が苦手というよりは、ある程度はできるんだけど、もっと伸ばしたいという受験生。他の受験生に差をつけたい、英語を得点源にしたいという受験生におすすめです。
ただ、本当に良書なので、国公立受験生なら全員が2冊とも読んでおくべきだと思いますし、私大でも関関同立、MARCH志望の方も1の私大編は読んでおくべきだと思います。
僕も自身の生徒で英語が得意な子、英語を伸ばしたい子にはおすすめして実際に使用してもらっています。
デメリット
1音声がやや誇張されている
ナレーターが少し大袈裟で、自然な音声だとは言えません。
これは日本の英語教材全般に言えることですが、音声がもう少し自然なものになればいいのになと思います。
しかし、音声が無料ダウンロードできるという点では優秀だと思います。
もっと自然な音声になれば間違いなく欠点のない参考書・問題集になると思います。
長文を読むにしても、音声は本当に重要です。
2 レベル感がやや高め。
これはデメリットではありませんが、やや注意が必要です。
この本に取り組む前には共通テストで8割9割以上を取れるくらいの基礎力は欲しいです。
そういう意味で、使用者は少し限定されてしまうかもしれません。
しかし、基礎的な知識や読解力が身についている受験生には、この参考書はまさに鬼に金棒です。
いろんな問題集を解いてきましたが、これは本当に心からおすすめできる良書だと思います。
下は関関同立、MARCH、上は早慶上智、旧帝大。もちろん東大・京大を目指す受験生にも是非読んでもらいたい1冊「2冊」です。
この後にやるべきこと
志望校の過去問、一択です。
しかし、実況中継の1を終わらせて、余力がある方や国公立志望の方は、2もぜひやりましょう。
長文問題集や、過去問を解きまくる前には、まずはこの2冊をしっかりとものにしましょう。
できれば2冊ともやってほしいです。
僕は2冊とも丸暗記するレベルで読み込みました。
実際はこれの他に英文自体の復習、音読はなんどもこなしているので、本当に読み込んでいることがわかります。
秋頃にはじめて、本番直前まで何度も復習していました。
それぐらい重宝していました。夏ごろからはじめていればもっとよかったかもしれません。
英文は何回復習するかでその価値が決まります。復習方法や読み方はこちらを参考にしてください!
京大模試や本番では、先の内容や文章の展開が予測できたので難しい京大英語でも、内容を理解しきることができました。
まとめ
筆者の方と面識はないし、正直、この本をおすすめするメリットみたいなものは僕にはないです。
ただ良いものは良い。
そして1人でも多くの人に知ってほしいという一心でこの記事を書きました。
コメントや感想など頂ければ、嬉しいのですべて返信させてもらいます。
質問や、「こんな記事がほしい。こんなことが知りたい」といった要望も受け付けています。
この本は本当におすすめなので、ぜひ使ってみてくださいね!!
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